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2017年5月28日 (日)

ライカってそんなに大げさに騒ぐカメラですか?

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と、わざわざライカにコンプレックスを感じている人の神経を逆撫でするような発言で恐縮ですが、本当にライカってそんなに大騒ぎする程のカメラなんでしょうか。

触ってみて作りの良さはわかるけれども、写真は外見で撮るものじゃない。正直スペックなんて60年前から進歩していないし、レンズの性能だって驚くような物は何も無い。ライカじゃないと撮れない写真なんか絶対に無い。それどころかライカじゃ撮れない写真というのは無数にあります。超望遠とかマクロとか(ビゾフレックスは却下!)。

けれど、「一眼レフで撮れない写真は無いけど撮りにくい写真はある。その一眼レフでは撮りにくい写真こそライカを始めとするレンジファインダーで撮りやすい写真である。」と言えばわかりやすいでしょうか?そうでなければこんな不便なカメラが今まで生き残ってきたはずが無い。事実コンタックスは生き残れなかった訳だし。

交換レンズを買うお金が無く、標準レンズ1本しか無いという人がライカやせ我慢して使うくらいなら、1960年代の国産レンジファインダーカメラを二束三文で買ったほうがよっぽど有意義です。

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コレとか

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コレとか

この時代のカメラは腕時計や家電と並んで外貨獲得の花形産業でしたから、ものすごく丁寧に作られています。いや、本当に標準レンズ一本勝負だったらキヤノネットでもミノルタハイマチック7SでもコニカⅢでもヤシカエレクトロ35でも同じ仕事してくれますよ。ましてやキヤノネットやミノルタハイマチック7sは当時、世界中どこのレンズ交換式レンジファインダーでも実現していなかった露出計連動の情報集中ファインダーを実用化していた(ライカがそれをやるのは1971年のライカM5から。でもすぐ生産停止し、1984年のM6まで露出計無しに戻ってしまった)。標準レンズだけで撮影するならむしろライカよりよっぽど進歩していたし、レンズの性能だってライカを追い越していた。ミノルタハイマチック7Sのロッコール45ミリF1.8は「’68年全国産カメラ白書」で「一眼レフ用のMCロッコール55ミリF1.8より画質が良い。」と絶賛されています。それどころか、ハイマチック7S1966年当時にプログラムAE、シャッター優先AE、マニュアルの3つの露出モードを完備していました。当時、これほど露出を自由に制御できたカメラなんて世界的にも珍しい。一眼レフでプログラムAE、シャッター優先AE、マニュアルを装備するのはこの15年も後のキヤノンAE-1プログラムまで待たなければなりません。そう考えれば、いかに時代を超越していたかがわかるでしょう。今使ってみても結構楽しいですよ!!

じゃあ、「レンズ交換がしたいからライカじゃなきゃダメなんだ」と言い張る方はどうでしょうか?

ライカじゃなくてももっと安くてレンズ交換可能なレンジファインダーなんて中古であふれています。お勧めはコレ。

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キヤノンP。これ一台で35ミリ、50ミリ、100ミリの3本の交換レンズに対応します。スペック的に類似する機種はライカM2あたりか?もちろん外付けのファインダーがあれば21ミリでも28ミリでも何でもござれです(さすがに135ミリはお勧めできないが)。十分じゃないっすか?お値段もライカの1~3割程度で買えます。なけなしのお金でライカ買うくらいなら、中古のキヤノンP買って、残ったお金で交換レンズ揃えた方がよっぽど有意義だし撮影範囲も広がります。

それでも、今はまだ交換レンズが買えなくても「絶対ライカじゃないとダメなんだっ!!」という人って、「今後何十年もかけて純正の交換レンズを集めていくんだ!」というだけの根性がある人でもなければ、ただ単に「ライカというブランドが欲しい」だけなんじゃないでしょうか?こういう人は身の回りのものを全てブランド物で固めないと気が休まらないんだろうな。腕時計はロレックス、クルマはベンツ、スーツはアルマーニと..

ブランドの名前じゃあ写真は撮れませんよ。まあ他人の価値観に口出しする気は無いけど、レンズ交換する気が無い人がライカ買うなんて、近所のスーパーに買い物に行く時しかクルマに乗らない人がランクルやレンジローバーやゲレンデヴァーゲンを運転しているようなもんだと思います。本来ライカはそれくらいヘビーデューティに耐えるから高価なんです。

それにレンズ交換するにしても、3本のレンズでたかが35ミリから100ミリまでの焦点距離です。コンパクトカメラのズームレンズでも余裕でカバーできてしまいますよね?

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コシナツァイス・イコンのファインダーには28,35,50,85ミリの4種のフレームが内蔵されているのでカメラに合わせてレンズを揃えるとこんなカンジになります。もうこれだけでカメラバッグはいっぱいになってしまい「軽量コンパクト」どころじゃなくなります。で、一眼レフだったら28-85ミリなんてズームレンズ1本で余裕でカバーできますよね。

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 15ミリから100ミリまで網羅しようとしたらこんなことになります。ズームレンズが使えないので焦点距離を網羅しようとしたら一眼とは比較にならないほどのレンズ地獄に陥ります。そこまでしてレンジファインダーでレンズ交換したいですか?一眼レフには無い軽量コンパクトがレンジファインダー本来の身上だったはずなのに、これでは完全に一眼レフより重たくなって本末転倒になってしまいます。

 おまけに一眼レフと違ってレンズ交換しても変わるのはフレームの大きさだけ(フレームはめ殺しでそれすら変わらない機種もある。キヤノンPとかニコンS3とか)で倍率は変わらないので焦点距離が長くなればなるほどフレームは小さくなる。実は、こんな事すら知らずレンジファインダーはコンタックスG1/G2のようにレンズ交換すればファインダー倍率もズームファンダーで「ずん」「ずん」と上がっていくのが当たり前と思っていた初心者は初めてライカを触るとまず間違いなくカルチャーショック&幻滅します。「何?何で望遠レンズ着けたのにファインダーが大きくならないの?」みたいな。

 純粋にミラー付一眼レフには絶対真似できない軽量コンパクトなレンズ交換式カメラが欲しいなら、フィルムにこだわらないなら今やミラーレス一眼という素晴らしい選択肢があるし、すでにシェアではミラー付一眼レフを完全に追い越している。すでに大多数のユーザーはミラーレスを選択しているんです。

 そこまで言う私がなぜライカM6を白々しく使っているかというと「突然のシャッターチャンスに一眼レフでは対応できないから」と「タンチョウを撮るにはモータードライブが必須だから」です。こればかりはライカとコニカヘキサーRFの代用は他のカメラじゃあ利きませんですから。そういう意味ではライカM6は私の期待を一度も裏切った事は無かったです。すばらしいカメラだったと思います。更に言うと「タイムラグが問題になる一瞬の撮影チャンス」に一番弱いのがミラーレスです。プリキャプチャー機能が普及すれば事情は変わってきますが。

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「ライカ」というブランドさえ手に入れれば満足という方は、レンズ非交換式のデジタルカメラを1台だけ買って満足するべきでしょう。それ以上貢ぐほどの価値があるカメラとは到底私には思えません。

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私はレンジファインダーは家を出るときに撮影目的に合わせて、好きなレンズを1本だけ着けて持ち歩くのが一番「粋」な使い方だと思いますが、どうでしょうか?せいぜい欲張ってもレンズ2本までですね。それ以上持つなら一眼レフのほうが絶対軽いです。かつてライツミノルタCLはレンズは40ミリと90ミリの2本のみ。後続のミノルタCLEでも28ミリ、40ミリ、90ミリの3本で自己完結していたのは正しかったと思います。

 

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