あ~これ先月の協会誌に書いてたな
コンピュータの普及、AI化によって消滅する(した)職業。「計算嬢」「新聞勧誘員」「電話交換手」「タイピスト」「ボイラーマン」「駅の改札係」「写真館」「現像所」「印刷業」etc列挙にいとまがありません。ちなみに私の母のOL時代の職業がまさに「計算嬢」でした。タイガー計算機使ったことあるって言っていたな。父が新聞販売員でした。二人とも、淘汰される前に引退して良かったですね。
「鉄腕アトム」の時代からそのテーマは提案されてきたし、アーサーCクラーク氏も「2001年宇宙の旅(小説版)」で2001年にはインターネットとモバイル(小説中ではニュースパッドと記述)により「紙に印刷された新聞紙は過去の遺物」になると言うことを1968年にすでに予言されている。
高校時代、テレビで初めて「2001年」見て、あまりの難解さに姉と二人で頭を抱えて(続編の2010年の方がはるかにわかりやすかった)、SF好きで知られた同級生を捕まえて、「昨日の2001年、意味わかった?」と尋ねたら「そんなもん小説読めば一発でわかる」と一蹴された上、「HALはIBMのアナグラムなんだ」とマニアなら誰でも知っているトリビアを披露されました。「やっぱ優等生は勉強以外でも一家言ある!」と感心したカレは卒業後、上京して有名私大に入学し、有名総合商社に勤めて世界の穀物相場で戦うエリートビジネスマンになっていました。やっぱり根の頭が良い人は勉強以外のことも何でもソツなくこなしてしまうし、こういう人こそが、コンピューターがどんなに進歩しても仕事を奪われず逆にコンピュータを支配してお金儲けができる人なんだろうと、4半世紀ぶりにクラス会で再会した時に思いました。やっぱり元々のアタマの出来が私とは違う(w)。
小学生の頃、日産の座間工場(皮肉なことに1995年に閉鎖されましたが)の人手を廃して工程のほとんどをロボット化したライン(↓)
を社会化の教科書やテレビのドキュメンタリーで見て「機械化できない仕事につかないと大人になって仕事につけなくなる。」と強烈に印象付けられました。
今の仕事を選んだ理由に得意科目の「生物」「化学」が受験科目に選択できたのもあるんですが、小学生の頃の「簡単に機械に取って代わる事のできない仕事だから」という動機は確かにありました。
先月の協会誌で「2013年のアメリカのAI学会でコンピュータにとって代わるのが難しい職業の第6位にOTが選ばれた」という記載があったら、今日同じことがWebで書かれていたのを見つけました。「2030年までに無くならない仕事30選」
- レクリエーションセラピスト(Recreational Therapists)
- メカニック、修理工、施工業者(First-Line Supervisors of Mechanics, Installers, and Repairers)
- 緊急管理取締役(Emergency Management Directors)
- メンタルセラピスト(Mental Health and Substance Abuse Social Workers)
- 聴覚訓練士(Audiologists)
- 作業療法士(Occupational Therapists)
- 歯科技工師、義肢装具士(Orthotists and Prosthetists)
- 医療ソーシャルワーカー(Healthcare Social Workers)
- 口腔外科医(Oral and Maxillofacial Surgeons)
- 消防士(First-Line Supervisors of Fire Fighting and Prevention Workers)
1番も若い頃一生懸命研修受けていたな、自分。7番目の技師装具士も自分でも簡単な装具くらいは日常の業務で作っている位なので就職考えたことありましたが、リハビリより給料安かったし(失礼)、今後、筋電義手が主流になると電子工学の知識が無いと勤まらなくなるという予測もしました。やっぱりというか圧倒的にコメディカル(医療従事者)が多い。まあ、どれもほとんどが苦労が多い肉体労働の割には薄給だし昇給もしないのが辛い所。自動車ディーラーのメカニックなんてあまりの低賃金のため求人にすら困る現状と聞いた。「今後も仕事が無くならない=一生食っていける」訳じゃないんですけどね....だって、考えて見て下さい。IT化やAI化でパイ(需要)が急増するわけじゃないんです。乱暴な言い方すれば「IT化と患者さんの人数は何も相関関係は無い」という事。今みたいに「就職難な今こそ資格を!」とよってたかって誰もが士職を目指すもんだから、どの専門職も飽和状態で、限られたパイを大勢で奪い合っているという状況です。当然一人あたりのパイ(食い扶持)は減っていく訳です。供給過剰で食っていけないほどの薄給=コンピュータに任せるほどの仕事ですらない=だから低賃金で使える人間をこき使うしかないという図式が見えてくると、定年まで(2030年前後が私の定年時期だ)働けるからって、定年まで食っていける事とは別問題ですもんね。
一番食っていける仕事とは、先述の同級生のように逆にコンピューターやAIを管理する側、設計する側につくことでコンピュータに支配されずコンピュータを支配する立場につくことなんでしょうね。同じことを漫画家のうめずかずお氏も書いている。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1608/31/news019.html
――真鈴の父のような知的労働層は、ロボットやITにより上に上がるけれど、末端の労働者は職を失うと。
コンピュータにこき使われた挙句仕事を奪われるような人間にはなりたくないですね。
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