壊滅的に救いが無い魔法少女モノ(w)

「コミックハイ」連載１話目から注目していたんですが、コミックハイ廃刊になったせいで、おそらく未来永劫２巻は出ないと思われる「元美少女戦士の妹」（桜沢鈴著/双葉社）が古本で遭ったので試しに読んでみた．．．．

かわいい絵柄にまったく釣り合わないエゲツ無く堕落した「元魔法少女」。こ～ゆ～「元アイドルが今やAV女優」とか堕ちまくっているとゆ～プロットは同人誌やエロゲーで一定数見ますし、結構好きなジャンルなんですが、これは．．．本当に救いが無いっつ～か．．．

徹底的に「アンチヒーロー」モノで、「正義の味方」の欺瞞（ぎまん）っぷりや、戦っていたばかりで勉強してなかったから（ｗ）戦いが終わったら社会に適応できず廃人と化した元美少女戦士の悲劇をこれでもかこれでもかと執拗に描いています。プロットとしては「マジカルパティシエ小咲ちゃん（「ぼく勉｣届きました！参照）にも通じるところがあるんですが、こっちはかなり強烈な「悪意」を感じます（ｗ）。

未完のままで終わって良かったような気がする。

未読の人のためにあえて内容は書きませんが、「魔法少女モノ」に定番の使い魔たちが、これまたリアル過ぎて笑えないんですけど．．．

使い魔１号「ニョロケッサ」。なんと普通に主人公の家で飼われていたという．．．

使い魔２号シニョー・レイ。これも元美少女戦士の家庭で普通に飼われています。

で、笑えた使い魔３号リビルリータ。なんでオカメインコ！？
下手に戦場で修羅場をくぐって生き延びてしまうとＰＴＳＤ(心的外傷）により平和な世界に適応できなくなるなんて「ランボー」や「パイナップルARMY」や｛エリア８８」や「特攻くずれ自衛隊にゆく」や「護衛空母ガンビア・ベイ」で散々描写されてますが、リアル過ぎて怖いです。