大阪万博の頃の21世紀の予言
わたしは自他共に認めるあまり裕福でない家庭でしたが、両親は子供が読みたがる本(マンガ以外)はいくらでも買ってくれました。ですのでわたしは「俺は貧乏だったんで勉強ができなかった」なんて恥かしい言い訳は絶対できません。勉強する時間と場所と教材はわたしの頭と体力では入りきらないほど与えてくれました。その点ではわたしはあの父にも感謝しています。もし自分が下手に裕福な家に生まれていたら、過剰な英才教育で地の能力をはるかに超えた塾や私立校に通うのを強制され、授業についていけなくてノイローゼになって引きこもりニートになっていたと思います。逆に、もっと貧乏な家だったら確実に今よりもっとバカだったでしょうし。自分の頭の程度からはちょうど良い程度の、親がインテリでないので比較されないから気が楽な中流家庭に生まれた自分は幸せだったと思っています。金持ちの家に生まれた子弟には金持ちなりの苦労があるんだよ。
わたしが生まれる前に姉のために父が買い与えた学研の「こどもずかん百科」。結局姉はあまり興味を示さなかったんですが、弟のわたしがボロボロになるまで読破しまくりました。
その中で、あの当時はやっていた「未来予測」(映画の2001年宇宙の旅でおなじみ)。子供の頃は鼻で笑っていたんですが、西暦2017年になって改めて見ると驚くほど正確に21世紀を予言しています。1970年当時に予言された21世紀の「未来の勉強部屋」ぜひどうぞ!!(引用:https://ameblo.jp/kokisumi/entry-12211245872.html)
①の個人用天体模型は、一般化はしていませんが立派に市販化しています!(参照:http://madamsteam.com/science/112)むしろ立体模型より、天体の未来位置を計算するソフトの方が発達しましたけど・・。
③のテレビ式でん子けいさんきって完璧にパソコンですよね!!テレビモニターの前にキーボードがあることまで予言されている。しかもテレビモニターも奥行きのあるブラウン管(CRT)じゃなくて薄型の液晶モニターで、おそらく折りたたみ式(ラップトップ)である事までイラストで見て取れます!!(NHKが今なお自慢しているが、液晶の将来性は1968年にNHK特集「世界の企業 現代の錬金術」で放送している。ついでに言うと、今のノートパソコンの基本的概念「ダイナブック(東芝の登録商標じゃないほう)」をアラン・ケイが提唱したのはこの図鑑の二年後の1972年(参照:https://the01.jp/p000966/。)
④小がたえいがそうち。
言うまでも無く、ビデオデッキとホームシアターです。
⑤ひいていくと、がくふのうごくピアノ。
http://www.shimamura.co.jp/sp/dainichi/index.php?itemid=156715
完璧に21世紀の電子ピアノです!!
⑧テープレコーダつきテレビずかん
電子辞書!またはインターネットのウィキペディアです!
さすがに予言した当時のエンジニアですら、未来の性能を予言できなかったであろう苦肉の策から、⑩しんがたでんわき・・・という割には外見が古いですが、IP電話機のことか?何も機能の説明が無いので何が新型か良くわからない(汗)⑪小がたでんきこうさくき・・。CADとCAMか?と正体をぼかした予言や、⑦こたえがちがうとランプのつくペン・・・・さすがにアナログのペンでは実現していません。パソコンとスタイラスではそういうソフトあると思うけど・・・・
⑥すぐにきえるでんきけしゴム・・・・・あ~~、実は一番早く実現したけど、一番普及していない予言かな(w)。そういうのはわたしが小学生の頃からあったけど、単なるアイデア商品で終わってたかな。さして便利でもないし(w)。(参照:http://kakaku.com/stationery/ss_0025_0003/0055/%93d%93%AE/search_itemlist.aspx?ssi_tag4=200012906)
②と⑨は1970年当時でもあっただろうから省略(w)。個人的には女の子の後ろにあるジュースとミルクのサーバーが何も解説が無いのが不思議なくらいリアルだと思います。
当時から子供図鑑ってその時代の最先端で活躍してた研究者やエンジニアなど当時最高の頭脳が結集して、子供たちに「将来、自分の研究分野に進んで欲しい!」という熱い情熱をこめて執筆していたんだなぁ~と思います。この本を書いた執筆者はさすがに、もうご存命ではないでしょうが、当時の執筆者のお名前を今更ながら知りたくなりました。大人向けの著書や論文が残っているなら読んでみたいです。
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