自殺するくらいならなぜ退職しない?
↑昨日に続いてカゲキなタイトルですが、昨日の健康のためなら死んでもいいの翌日にそっくり同じ内容の記事が北海道新聞に掲載されたので、批判は承知の上で再び取り上げます。
新聞沙汰になっている位ですので今更匿名にする理由無いですよね。小樽エキサイ会病院。自殺した臨床検査技師さんの月の残業188時間って!?
それ、一月31日間、日曜祝日も全て出勤した上で毎日必ず6時間残業したって意味ですよね?わたしなんか、一月35時間のサービス残業でも3ヶ月で身体壊して退職したというのに...
ここで、絶対言う人いますよね。タイトルの言葉「自殺するくらいならなぜ退職しない?」http://career19.hateblo.jp/entry/2016/10/11/004410
それ、私がはっきり答えます!!「退職したら二度と再就職できないと思っているからです!!」
件のブラック企業を猛烈な退職妨害を振りほどいて退職した私の経験談です。退職しようとした私に対する退職妨害の発言の数々をここで公表します(注釈:上の小樽の病院とはまったく無関係の法人です)。
「ここ辞めてどうする気だ?すでに転職先が見つかっているなら良いけど、転職先が無いのにここ辞めたらもっと酷い所に当たるぞ!(ここが酷い職場だと言う自覚があるんですねw)」
(すでに札幌の病院から内定貰っているという私の返事に)「辞表出す前に就職活動するなんて卑怯だ!(普通です)」「年度が終わる前に退職するなんて無責任だ!(期間契約ではないんだからいつ退職しても自由なのは労働基準法に明記されています)」
「この職場で残業代払えなんていう奴は誰もいない!そんな奴は増田だけだ!お前は金欲しさに働いているのか!?(当たり前でしょう)」
「お前ら医療職は介護職の1.5倍の給料貰っているだから毎日12時間労働する義務があるんだよ!お前らの基本給に最初っから残業代が入っているんだ!(そんなこと職務規定のどこに書いてあるんだ?)」
「医療職は全員管理職なんだよ!だから残業代なんか出る訳無いだろ!(私に部下は一人もいなかったんですが、誰を「管理」していたの?)」
「お前は札幌で就職できないから落ちぶれてこんな底辺施設に来たんだろ?お前、ここ首になったらもう他に行く場所ないんだぞ!?(私がそこに就職したのは卒業論文を見てくれた恩師の推薦なんですが...)」
「増田一人さっさと身体壊して逃げ出せばそれで良いんだろうけど、残された俺たちはどうすればいいんだ?俺たちはこの職場が潰れたら他に行く場所無いんだぞ!?(それはあなた方の事情でしょ?。そもそも身体壊したら私も終わりなんです)」
「増田がこの職場イヤで逃げ出したら、増田以外の人間がこの地獄を引き継ぐんだぞ!お前それでもいいのか?(なぜ家族でも友達でもない人間のために自分が犠牲にならなければいけなんだ?つか、地獄だと自覚してるんだったら改善しろ!)」
「はっきり言う!増田に今後素晴らしい未来があるなら俺たちにそれを邪魔する権利は無い。だが、はっきり言ってやる!お前はこの職場を退職したら絶対に転職なんかできない!地獄を見るはずだ!!(権利は無いとわかっているなら邪魔しないで下さい。せめて次の職場でもがんばれくらい社交辞令で言えないか?)」
「ね~~え、まっすだちゃ~ん!辞めないでよぉ~!こんな中途半端な時期に中途採用するような求人、絶対マトモじゃないってぇ~!ここは良い職場だよ~!今更どこ行ったって同じだってぇ~!ここより良い職場なんてある訳無いから!」(信じられないことに一つ上の暴言を吐いた人と同一人物の発言でした)
「サービス残業は日本人の美しい美徳だ!サービス残業をすればするほど職場への忠誠心が決まるんだよ!定刻どおり帰るなんてふざけている!!お前なんか何処に行っても勤まるもんか!!」(これも上と同一人物)
「これだけごめんなさいって謝っているんだからサービス残業くらいしてくれてもいいでしょ!?いまどき、残業代が出る職場なんてある訳無いでしょ!?(それ、謝罪じゃない)」
以上、全部、私が受けたパワハラ(当時はパワハラという言葉すら知らなかったが)の数々です。精神的にボロボロになって、アパートから実家に逃げたら実家にまで脅迫電話が掛かってくる「お宅の息子さんが勝手なことしたせいでウチの職場が大変迷惑しているですがねぇ~!2週間以内に職場に出頭しないと最悪懲戒免職になりますよ(すでに辞表出しているのに)」とか....
「辞表出した後も1ヶ月間は職員なんだから大晦日までは出勤してもらう!」と脅され、もう体力的にボロボロだった私は「今まで使わせてくれなかった有給休暇が1か月分残っているので全部消化させて頂きます!」と言うと「それで許されると思っているのか~!」と恫喝されました。労働基準法には辞表提出後残っている有給休暇は全て消化して良いと明記されていますが?
当時の私はもうウツ状態でボロボロだったんで、母に相席を懇願しました。母と同席で職場に「出頭(w)」したら職場の幹部連中オロオロ(証人が見ている前では脅迫ができない)。「このたびは息子さんを追い詰めてしまって申し訳ありません。御希望通り辞表は受理し、未払いの残業代と退職金は満額出します。もう二度と呼び出したりはしません。」とペコペコ頭を下げていました。私一人のときとはえらく態度が違いますね...
最後に事務長の信じがたい言葉「残業代を払わなかったのは増田君の健康を心配したからだよ。残業代出したら増田君、お金目当てに死ぬまで働いていたでしょう?だから、残業なんてしたって無駄だから定刻通り帰って休んで欲しいという親心なんだよ!」
(;゚Д゚)エエー
あんたねええ~~、1日25人ものリハビリさせて100名の入所者の書類私一人に書かせて、過労で身体壊して通院したら先月の残業代を揉みつぶしておきながら何が「定刻通り帰って休んで欲しかった?」だ?「医療職は介護職の1.5倍の給料を貰ってるんだから毎日12時間労働しろ!」だったんじゃないか?
私がそのブラック施設退職してしばらくして大学時代の恩師に学会で声かけられた。「増田君が以前いた職場で、なんかとんでもない事が起こったって聞いたんだけど、増田君、何があったか知らない?」
まああんなブラック職場なんで(実際人身事故もあった)何が起こっても不思議じゃないが、辞めた後のことなんか知らない。「僕が在籍中の事なら言えますが、辞めた後に何があったなんか知りませんよ。」と言ってそそくさと逃げました(知らないことは答えようが無い)。
その後、市役所の介護保険課に勤めていたカメラ友達から不祥事の断片を聞きましたが、全部私が上層部に「こんなことやっていたら絶対不祥事起こりますよ!」と忠告した通りの不祥事が(しかも複数)起こったらしい。
これも前スレで書きましたが「職場が不祥事でマスコミざたになる前に逃げ出して良かった!」です。
自殺されてしまった臨床検査技師さまにはご無礼を承知の上で書きますが、ブラック職場と言うのは「お前は無能だからここをクビになったら転職はできない!」「お前は無能なのをウチの職場はお情けで雇ってやってんだから、いくらでもサービス残業しろ!」と逃げ道を塞いだ上に滅私奉公を強要し自殺するまで追い詰めるのがブラック企業の常套手段です。
「自殺するくらいならなぜ退職しない?」
回答!
「退職したら、もう二度と再就職できずに野垂れ死にしてしまう。貯金を食い潰した挙句に飢え死にするくらいなら貯金が残っている間に自殺してせめて貯金だけでも家族に残したい。」というまで追い詰められているからです。同様に、執拗にサービス残業を強制し退職妨害を繰り返す中間管理職共も同じく「俺たちはここ辞めたら他に行く場所が無い!だから自分と同じ逃げ場所が無い部下を閉じ込めたいんだ!」と思っているんです。実際に言われましたからね「俺たちはこの職場が潰れたら他に行く場所が無いんだ!」って。私が中間管理職から受けた「お前はここを辞めたら他に行く場所が無いんだぞ!」という脅しと同じ事を、彼ら中間管理職も経営幹部から言われて脅されていた訳です。ただ、悪いけど、それを真に受ける人って「俺は無能だ!」と宣言していることに等しいと思います。
問題の病院が実際に「君はここを退職したら二度と再就職できないんだぞ!」と脅したかどうかはわかりません。ただ本人はそこまで思いつめていたからこそ自殺したんです。「ここ退職したって、他にいくらでも行く場所ありますから」と思っていたらとっくに辞めているはずです。
実際、私も辞めた数年後に元職場の元上司に学会で会った時には「よくも辞めやがったな!お前が辞めたせいで俺がお前の部署に行かされたんだぞ!お前が辞めたせいでこれこれこんな不祥事がアレコレ(上述の写真友達が言っていた内容とだいたい重複...)」とのネチネチいやみの数々。あなた「文句あるならさっさとやめろ!お前にそんな度胸無いくせに!」って言ってませんでした?
これ読んだ皆さん。職場からのパワハラを受けたら一刻も早く第三者に相談を仰ぎましょう。そして、「ウチの職場がおかしい」と思ったら、一刻も早く退職することです。
人間は生きるために働いているのであって、働くために生きている訳ではない。それどころか、死ぬために働くのでは本末転倒です。
転職して本当に良かったと思います。あの地獄から比べたら今の職場は天国です(世間一般的には何も変哲の無い職場でしょうが)。
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