フォト
無料ブログはココログ

« 形見分け | トップページ | オリンパスペンEES2のフィルム現像 »

2017年11月 2日 (木)

さよならコンタックス

父の遺品の数々ですが、私も父と同じくカメラ道楽ですから、父が所有していたカメラの価値は十分わかっております。

Imgp2092

よくもまあ、こんなに同じようなカメラばかり集めて・・・・・・・

平穏死のすすめでも書きましたが、父のカメラ趣味を聞きつけて善意で訪問してくださった札幌ライカクラブのI氏を罵声で追い出したときの父の暴言「あいつは写真が好きなんじゃない!ただのコレクターじゃないかっ!そんなに自分のライカ自慢したいのかよっ!」ですが、どの面下げて言ってたんでしょうか?写真を撮るためではなく集めるためにカメラ買っていたのは誰でもない父本人でしょう。

Imgp2091
コンタックスTシリーズフルコンプ(w)。集めるために集めていたのは父本人だ。

Imgp2090
コンタックスT2色違いで揃えるとか。これ、写真を撮るために必要だから買ったんですか?違いますよね?「写真を撮るよりカメラを集めるのが好きなコレクターだったから」ですよね?だったらせっかく父を慕って来てくれたIさんに対する暴言はただの言いがかりだ。ちなみにIさんは札幌コンタックスクラブの会員でもある。同じブランドのカメラが好きならどうして仲間に入れてもらおうと思わなかったんだろう....

Imgp2093
父の遺品ですので手放すのは断腸の思いなんですが、製造元の京セラがアフターサービスから撤退して10年。すでに動かなくなっている個体もぞろぞろ出てきた(コンタックスTVSと初代コンタックスTはすでに「ご不動さん」です)ので、まだ動く間に手放して、かわいがってくれるオーナーの元に嫁いだ方が幸せだと思いました。10年前だったら私も一生懸命使ったでしょうけど、もうこのクラスのカメラでの撮影は完全にデジカメに移行したもので。おそらく、この子たちを手元に置いていても数年に1本フィルム通すのがやっとで、ろくに装置寿命も全うできずに、除湿機に死蔵したまま、気がついたら作動不能になって燃えないゴミになるのが目に見えている。似たようなことをこの方が書いている↓

http://shima3.fc2web.com/oldcameras2.html

そもそも私は、この種のカメラは現役当時から、あまり興味が無かったです。

だって、

ふだん私が撮っている写真って

01
こんなのとか(ググった画像じゃなく私が撮りました。著作権も私にあります。疑うなら原版見せます)

02
こんなのとか(もちろん私が撮影しました。疑うならググって見てください)。

Photo
こんなのです(当然私が撮影しました←しつこい!)。この手のカメラではほとんど「射程距離外」なのがおわかりかと・・・

正直、コンパクトカメラで「本気」の撮影なんかまずしない。そういう撮影目的だったらライカM6とかコニカヘキサーRFを使っていますし。

では「メモ帳代わり」の撮影と言うと、最短撮影距離が長くて、書類や写真の複写には使えないし、ズームが無いと撮影範囲も限られる。結局、社会人になって、この種の機種はブーム末期に出た最小モデルの「ミノルタTC-1」1台しか買いませんでしたし、実際買った後も持て余して上述のオチ通りになりました。(参照→)http://masupi.com/chapter38.htm

そして現在、メモ用カメラの主力はデジカメです。

Imgp2096_2
カシオEXLIM EX ZR400。実売価格たった1万6千円でした。店頭在庫の最後の1台(展示品)だったので安くしてもらった覚えがある。もちろん新品保証書付です。

Imgp2097_2
この低価格でありながら、プログラム、ピクチャーセレクト、絞り優先AE(構造上絞りは2段しかないのであまり使い道は無いけど)、シャッター優先AE(こっちは重宝)、マニュアル露出まで揃っています!フィルムカメラの時代のレンズシャッターカメラでここまで緻密な露出制御ができるカメラはとうとう現れませんでした。上述の「超高級コンパクトカメラ」ですら絞り優先AEができるくらいで鬼の首を取ったようなかき立てぶりでしたからね(コニカヘキサーはマニュアルも使えたかな?)ズームは35ミリフルサイズ換算で24-300ミリ。これ一台あったら、一眼レフの出番ありません。私もレンズ交換式一眼レフの存在意義を素人さんに説明しづらくなってきていますから。上述のタンチョウやフクロウの写真見せて「こういう写真を撮るためにレンズ交換式の一眼レフが必要なんだ!」と力説しても、「ああ、そういう特殊用途でなければ一眼レフを買う理由なんて無いんだ...」と思われるだけだし、私自身そう思いますからね。

Imgp2095
1万6千円のカメラでこれだけ写るんです。メモどころか作画用にも十分耐えます。

「カメラのキタムラ」に下取りに出した翌日にはすぐにGITZOの三脚売れました。何でも「こんなものが中古で出てくるの?驚いた!」と嬉々としてお迎えしてくださったそうです。お店からも褒められましたよ「増田さんのお父様は本当にカメラの目が肥えてらしたんですね~!」と。はい、遺品の中で一番高額がついたのがカメラでした(参考:クルマ=2万円。ピアノ=2万5千円)。

コンタックスT3については(元箱付、限定モデル)定価並みの12万円のプライスタグがついていました。「そんなに高く売れるの?失敗した~!そんなんだったら自分でヤフオクで競売かければ良かった~!」と一瞬思ったけど、すぐ思いとどまりました。自分の住所や銀行口座を公にしたくないですしね。売った次の日に故障するかもしれないハイリスク商品ですし。「無用なリスクは手数料払ってプロに任せる」これ、株式投資で散々思い知った教訓です。

すてきなご主人様にめぐり合えればいいね、みんな

« 形見分け | トップページ | オリンパスペンEES2のフィルム現像 »

心と体」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: さよならコンタックス:

« 形見分け | トップページ | オリンパスペンEES2のフィルム現像 »

最近の写真

  • Pb170778
  • Imgp4403
  • Imgp4405
  • Imgp4406
  • Imgp4407
  • Imgp4432
  • Pb170775
  • Imgp4414
  • Imgp4416
  • Imgp4417
  • Imgp4418
  • Imgp4422