本日は世界宇宙飛行の日
1961年の本日、旧ソ連のユーリ・ガガーリン少佐が人類史上初の地球周回軌道飛行をした日です。まだ私は生まれてませんが、人類史上から見れば「ついこの前の出来事」ですよね。
という訳で、1978年のSFブーム本第三弾です。
学研のジュニアチャンピオンコースシリーズ「スーパー宇宙探検」。奥付では1979年2月ですので厳密には1978年本じゃないですが、実質1978年のSFブームに便乗した本です。ただ、もう半年待てば「銀河鉄道999」や「機動戦士ガンダム」や「キャプテンフューチャー」が出てくるのでもう少し出版を待って欲しかったような気がする(w)。
主役はもちろんスターウォーズ(エピソード4)ですが、宇宙空間なのにこんな至近距離での空中戦なんてありえんやろ(汗)。写真的には見事だとは思うけど。
私の宇宙SF元年。1978年でも書いた「さらば宇宙戦艦ヤマト」。あまりにも悲劇的すぎるエンディングからファンからの非難が殺到し、TV版では「無かった事」にされてしまいました。私もTV版の方がストーリー的に無理がないと思う(w)。
今や宇宙SF映画の金字塔で文部省が唯一児童向けSF映画として承認した(w)「2001年宇宙の旅」。何で、10年も前の映画を今紹介するのかと言うと、映画配給会社のトラブルで、封切り後、2番館に降りること無く再上映が10年間無かったからだそうです。10年ぶりの上映に当時のSFファンが歓喜したとか。当然1978年当時、レンタルビデオなんて物は存在しません(w)。
これは今も定番ですね「スタートレック」。当時、スペースシャトル試作機の名前を米国独立200周年にちなんで「コンスティテューション号(だったけかな?)」と命名しようとしたのをトレッキーファンが「スタートレックのエンタープライズ(冒険)号にして欲しい!」と熱烈な要請があって、命名式にはスタートレックの脚本家のジーン・ロッテンベリー氏が招かれる程の白熱した事態なったと聞いた。当時の私は幼稚園児だったけど、テレビでも幼稚園児向けの雑誌「キンダーブック」でも異常なほど興奮していたのを覚えている。
これは東映のTVドラマ「銀河大戦・宇宙からのメッセージ」。当時夢中で見てましたが、今やまったくストーリー覚えていない(w)。新谷かおる氏がコミカライズ版描いていましたね。
「惑星大戦争」(東映)より。宇宙戦艦「轟天(ごうてん)号」。「究極超人あーる」の元ネタですね。なぜかドイツで大ヒットしたらしい・・・・謎だ!
で、今話題沸騰中の映画やTVドラマで小学生の興味を煽ったあとから、何十年も昔の古典的SF小説に話を引っ張っていくあたりが憎い!。「レンズマン」も「キャプテンフューチャー」もアニメ化されましたが、正直あまりウケませんでしたね(汗)。
「宇宙の戦士」はポール・バーホーベン監督の手で映画化されたのはご存知の通り。映画化名「スターシップ・トゥルーパーズ」。
ウケなかった理由はもうハッキリしてます。「何でパワードスーツが出てこないんじゃ~~!?」これもガンダムのモビルスーツの元ネタになりました。超時空騎団サザンクロス(参照→ https://www.youtube.com/watch?v=5jueD9E6rIk)が大マジメに等身大のパワードスーツを使って大コケしたのを見るとガンダムが巨大ロボット物を選んだのは大正解だったと思います。
他にも登場作品を明らかにしていないメカが数々。「セレーネ号」はアーサーCクラークの「渇きの海」の遊覧船ですよね。私が読んだのは25年も後ですが(ダメすぎる!)。「飛行艇」はエドガー・ライズ・バロウズの「火星のプリンセス(映画化名ジョン・カーター)」ですね。これなんか読んだの30年後だ(どうしようもないな、自分!)。
まあ、遅咲き過ぎるのは百も承知ながら、映画やTVドラマ以外にもSFが存在することを教えてくれた大切なバイブルです。今、アマゾンで調べてみたら美本だったら4.500円以上の値段がついていました。まあ私の手元にある本は散々読み散らした結果ボロボロなので売り物にはなりませんが(売る気も無いし)、百科辞典や文学全集が捨て賃を払わないと引き取ってくれない一方、両親はゴミだと見下していた児童本や趣味のHowTo本や専門書が古本屋さんでは高値で引き取ってくれるという事実をどう思うんでしょうか?私は古本屋さんや古道具屋さん巡りは趣味なので、何が売れて何が売れないかは、それなりに理解してます。それなのに、実家の母、「文学全集はものすっごい価値があるんだから高値で売れるはずだ!」とか言うんで、現実を教えてやるのに苦労しましたわ。
吉川英治全集って当時25万部も売れた超ベストセラーなんだよ?希少価値なんてあるわけ無いじゃん!しかも吉川英治の著作権は2013年に切れていてパブリックドメインになっているから「新平家物語」なんか全巻そろってインターネットで99円で読めるんだよ?(参照↓)。
http://munemori-taiga-project.hatenadiary.jp/entry/2016/02/28/013721
「インターネットでタダで読める小説を、こんなかさばって場所を食う文学全集でどうしても欲しいなんて吉川英治ファンが今の日本に何百人いると思う?確かに、どうしても全集が欲しいという熱狂的なファンも何百人かはいるだろうけど、そういう人の手にはとっくに行き渡っているはずだ。25万部も刷られたんだから!!どうしても紙に印刷された本で吉川英治を読みたいという人でも今だったらポケットに入る文庫本で買うに決まっているでしょ?」と涙と汗水流して説得したらやっと諦めてくれました母(汗)。
「まあ、資源ゴミの日に数冊ずつ捨てるのが一番だけど、そこまでして慌てて捨てることも無いでしょ?売り物にはならなくても亡き父の思い出が詰まった宝物だったんだから、家を取り壊すまで一緒にいたら?」と助言しました。私だって本を愛する人の気持ちは良くわかりますから。
« 1978年の宇宙本、第2報 | トップページ | 実は凄かった日本の宇宙開発 »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 何を今更CAPA2023年11月号(2023.11.17)
- 小樽市立図書館(2023.06.07)
- たまには毛色の違う本を読んでみる(2023.04.11)
- 「無責任艦長タイラー」吉岡平氏死去(2023.02.26)
- ううっ!寝坊した・・・(2022.10.31)
初めまして。ちょっとSF関連の事柄を検索して此方に来ました。この紹介されている本の編集は「スタジオぬえ」とかじゃありませんか?
こちらが中学生くらいの時に買った「豆たぬきの本/SFワンダーランド」という、とても小さい似た内容の本で同じイラストが使われ、編集が「スタジオぬえ」になってました。
自分にとってバイブルみたいなもので、こちらもまだ家にあります。手に入る情報が少なかった時代に、SFの事をかなり知ることができました。
またここに見に来れるか分からないのでメールいただければ幸いです。
投稿: Nimbus | 2020年10月19日 (月) 08時32分
はじめまして、当ブログへようこそ。いま、引っ越し直後だったんですが、車庫に無造作に積み重ねている古書から当書籍を引っ張り出して確認しました。「この本を作った人たち」著:加納一郎、装丁:市川寛志、本文デザイン:森本巧、表紙イラスト:岩本光正、(中略)、絵/図版:岩本光正、ムッシュー田中、杉山新一、古屋勉、森本巧、近藤景男、スタジオぬえ、滝口浩二 とあります。ごく一部でしょうが確かにスタジオぬえも協力しています。こういう問い合わせがあるから古書って捨てられませんよね。今回の引っ越しの際、「10年間一度も開いていない本は今後も未来永劫読まない」と自分で言い聞かせて断腸の思いで捨てましたが、数年に1度、数か月に1度は開く本はどんなにズダボロになっても捨てられません。この本も救出して良かったです。貴方のお役に立てて。
投稿: ますP@かんりにん | 2020年10月19日 (月) 22時32分