宇宙の街、余市
父の遺品に貰ったオリンパスペンE-P1。マイクロフォーサーズ初号機で、オリンパス初のカメラグランプリ受賞作(オリンパスは1984年の第1回カメラグランプリでオリンパスOM-4がわずか2票差でニコンFAに敗れてから四半世紀の間、カメラグランプリから見放されていた)。マイルストーンであるので、手放さずに取ってはいるんですが、やはり初号機ならではの陳腐さが目だち、今実用に使うにはつらいので、中古で2号機を手に入れました。
オリンパスペンE-PL3。ペンシリーズでは3世代目に当たりますが、見ての通り小さい!!フィルムカメラ時代のペンEES2並だっ!!そう、ペンを名乗るにはやはりこれくらい小さくないと。しかも、現代版ペンはレンズ交換可能です!もはや比べ物にならないほど進化しました。
新しい相棒を手にさっそくシェイクダウン。最近の宇宙熱で前から行きたかった余市宇宙記念館へ行ってまいりました。今年で開館20周年です。
余市は宇宙飛行士、毛利衛さんの出身地なので造られました。要するにJAXAの手先です(w)。
正面玄関には現在小惑星リュウグウに接近中のはやぶさ2の3/4縮尺模型が展示されています。3/4と考えても惑星探査機としては小型です。40年前のパイオニア10号、11号くらいのサイズでしょうか。的川先生のおっしゃるようにロケットも探査機も小型ながらアメリカの探査機に決して引けをとらない業績を残してきた日本の宇宙探査技術の結晶です。
宇宙へ飛び立ったJAXAの宇宙飛行士たち。日本人もずいぶん宇宙へ行ったんですね。
実はこれが一番見たかった。40年前に有明で開かれた宇宙博でもNASAの宇宙食が月の石よりも興味を感じましたが、この40年間で宇宙食もずいぶん、地上の食べ物に近づいてきています。
ロシアの宇宙食は伝統的に缶詰が多い(米国の宇宙船は電源が燃料電池で副産物で水が出るのでフリーズドライが多いがソユーズは太陽電池で、水は飲料水タンクに入れて運ぶのでフリーズドライにする意味が無い)。これはチキンライス。何かかわいい。
これはTVコマーシャルでも有名になった日清食品のスペースラム。ぜひ地上でも発売して欲しい。
天井にぶら下がっているのが巨大なISS(国際宇宙ステーション)模型。
望遠レンズ(ズイコー40-150ミリF4-5.6)で拡大してみるとかわいいソユーズが2機ぶら下がっています。
日本人宇宙飛行士もずいぶんお世話になっているのでソユーズはずいぶん詳しく解説しています。ちなみにこのソユーズの実物が初めて西側に公開されたのも日本の大阪万博(EXPO'70)。何かと日本人には縁が深いんです。
現在、巨額の維持費が掛かる割にはたいした業績が出ないISSを言いだしっぺの米国も誘われたヨーロッパESAも「もう止めたい!」と言い出し始めている一方、「止めちゃイヤだ」と言っているのが、一番基礎部分のモジュール「ザーリャ」を手がけたロシアとモジュール「きぼう」と最大の輸送機こうのとりを有する日本(詳細↓)。
http://www.sf-fantasy.com/magazine/serials/develop/07.html
(参照、9月に打ち上げたこうのとり7号が運んだ北海道産の生タマネギ他に大はしゃぎのISSの飛行士:https://www.youtube.com/watch?v=H1TGfjcDgIs)
最近は米国の無責任ぶりにロシアも米国とは距離を置き(中国は論外)、日本のJAXAにコナかけ始めているそぶりがあります。「ソユーズの後継機クリーペルをウチと共同で開発しないか?」と打診したこともあるそうです。残念ながらクリーペル自体がボツになりました。歴史が長いだけにこの前の脱出の件でも信頼性はお墨付きながら、設計年度が古いだけあって、輸送量が少ないソユーズに代わって、燃料搭載量当たりの比推力(ロケットの燃費)では世界の液体燃料ロケット中、トップとなった日本のH2シリーズにロシアも米国も注目しているんです。この前の「宇宙兄弟」のときも書きましたが(輝かしい失敗参照)、来たるべく日本初の有人宇宙機打ち上げの夢を果たすためにも、ロシアとの共同開発は悪くない話だと思うんですが。
話が長くなるので今夜はコレで中断します。次回はまた明日。
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