はやぶさ2、リュウグウ着陸!
前々から当ブログで何度も記事を掲載してきた日本の小惑星探査機「はやぶさ2」(参照:宇宙への挑戦)。昨日、着陸とサンプル採集に成功したようだとのニュース!テレビでも大喝采です。
タンチョウ関連やコミケ関連で忙しくてコメントできなかった先月のイプシロン4号機も完璧に成功しましたし。
最近、JAXAのプロジェクト、どれもマスコミも国民世論も大喝采で応援してくれるので嬉しいです。ISASとNASDAとNALが合併して16年経ち、当初は「連携できるのか?」との危惧も有ったけれども(参照↓)
https://dic.nicovideo.jp/a/%E5%AE%87%E5%AE%99%E9%96%8B%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E5%9B%A3
3年前のX線天文衛星「ひとみ」の失敗(参照↓)
https://sorae.info/02/2016_07_19_astroh.html
により、「X線天文学は日本が世界をリードする」とまで自負していたISASのお家芸(参照↓)
http://www.jaxa.jp/article/special/xray/p3_j.html
が途絶えてしまった時は、「商業衛星打ち上げ目的のNASDAと宇宙の科学探査が目的のISASを無理に合併してしまった弊害がここで出てしまったのか?これで40年間続く日本のX線天文学の歴史が途絶えてしまった。」と私も頭を抱えましたが、今回の成功を見て、やっぱりISASとNASDA(とNAL)が合併して良かったんだと思います。
マスコミや議員が「不和説」を焚き付けるほどNASDAとISASは仲が悪かった訳ではなく、一緒に液体燃料ロケットH1を開発するなど本当は協力関係だったんですが(参照:実は凄かった日本の宇宙開発)(参照↓)
http://www.mext.go.jp/a_menu/kaihatu/space/kaihatsushi/detail/1298758.htm
、「縦割り行政」(NASDAの親元は科学技術庁でISASの親元は文部省)で、予算が別枠だったんでお互いのロケットが融通し合えなかった。いわゆる「お役所仕事」ってやつです。大型商業衛星を打ち上げるNASDAでもH2ロケットを使うほどではない小型衛星はISASのミュー3SⅡを使いたい時もあっただろうけど、わざわざ、たった1回の打ち上げのためにJ-1ロケット(参照:余市へ招待)を1から起こすという予算の無駄遣いをしていますし、ISASも正確な軌道投入が必要な惑星探査ミッションは制御が容易な液体燃料ロケットを本当は使いたかったでしょうけど、一度点火したら出力調整は困難な全段固体燃料ロケットのミュー3SⅡ(すいせい、さきがけ)やミューV(はやぶさ1、のぞみ)で打ち上げるという相当無理をしています。海外の宇宙開発関係者からは「変人の集まり」と半ば賞賛、半ば呆れられました。
JAXA発足により、お互いのロケットの相互乗り合いや、お互いのロケットのコンポーネント(イプシロンロケットの1段目はH2Aロケットの補助ブースターを流用)を都合しあうと共にロケットの制御システムを統一することで開発費を抑えることができるようになりました(注釈:前述のJ-1ロケットも1段目はH-2の補助ブースターで2段目以上がミュー3SⅡというNASDAとISASの折半でしたが、お互いの連携不足と、まったく異なる制御方式のロケットを無理やりつなげたせいで、単品のミュー3SⅡを買ってきて打ち上げるより高くついてしまった。当時のISASは日本独自の斜め発射の重力ターン方式+電波誘導に対し、NASDAは世界的に主流の垂直発射のジャイロコンパスによる慣性誘導方式)。今回の「はやぶさ2」は惑星探査が目的なのでISASのミッションですが旧NASDA系のH2Aで打ち上げられましたし、先月の革新的衛星技術実証機を打ち上げたイプシロン4号機(参照↓)
http://fanfun.jaxa.jp/countdown/kakushin-epsilon4/index.html
はロケットとしてはISAS系の全段固体燃料ロケットですがミッション内容は商業衛星なのでむしろ旧NASDAの仕事です。
1970年の大阪万博ではアメリカ館の「月の石」が注目を集めましたが、2025年の大阪万博ではぜひとも「リュウグウの石」を日本館で展示して欲しい。無事に地球に帰還して欲しいです。
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- ケアマネ再講習終了通知が届きました(2024.08.30)
- うわっ!また事故が(2024.08.18)
- ああ色々戻って来た(2024.08.17)
- 戻って来た日常(2024.08.15)
- Webカメラ使ってみた(2024.07.23)
コメント