東山魁夷ブーム
何か、北海道立近代美術館の東山魁夷展や東山魁夷氏の特別番組が放送されるのを見て、「何か?今は東山魁夷ブームなのか?」とか今更気づいた自分は大バカですな。今年は東山魁夷氏没後20周年です。
これも父の遺品。父の死後に物置から出てきたのを職場に寄贈しました。奥付は1978年ですので実は凄かった日本の宇宙開発 と同年ですね。今見ても、この頃の新聞社のグラフ誌って超コストかけてます!40年以上経った今読んでも面白いです!印刷技術も40年以上経った今の基準で見ても最高品質です。ネット時代の現在、出版業界の疲弊ぶりは言うに及びませんが、印刷媒体が「保存できる唯一のメディア」だった頃は、インテリ層だけではなく、一般市民も「知識を蓄え、政治家やマスコミの言いなりにならないように理論武装しよう!」と一生懸命、本を読んでいた良い時代だったんです。だって、ネットの情報って消去されたらそれで終わりだけど紙に印刷された書物は出版社側がどんなに消去しようと愛好者の手元には残るんです。「あんたは”そんなこと言った覚えは無い”って言ったけど、この本であんたはこういう事を書いているんだよ!」と問い詰める絶好の証拠になります。
印刷してしまったが最後、その証拠は半永久的に残る。だからこそ当時のブン屋さんは現在のブロガーやユーチューバーよりはるかに自分の発言に責任と覚悟が要求された。どっちが良いか悪いかは此処では論じませんが、後々、自分の首を絞めるようなことが無いように現代のブロガーさんやユーチューバーさんも言動には気をつけましょう。炎上した後で履歴を消しても、データ保存されたらいつまでもネチネチ攻撃されるんです。
話を元に戻しますが、東山魁夷氏の名前を覚えたのは高校の美術の教科書でした(遅いって!)。確かタンチョウの油絵だったと思う(タンチョウしか興味無いのか?)。
ただし、東山魁夷と聞いただけですぐにこの水墨画を思い出したのは事実。高校時代の美術の教科書では「白馬シリーズ」と銘打って、白馬をよくモチーフに選んでいたのを思い出しました。
私も後年に、花鳥風月のなかで特に月、鳥、馬、森林をモチーフにしていたのは東山魁夷氏の作風にいくばくかの影響を受けたと自覚しています。
この画集で一番感動したのは作品そのものより製作風景。えぇ~、本当にふすまの上に時下に描いていたんだ~。って一番右側の画像は高校美術の教科書でも見た覚えがある。ちなみに私、高校時代の美術の成績は「9」でした(えっへん)!なんで10じゃなかったかというと、美大を受験する生徒のために10は取っておかなければいけなかったから(w)。まぁ、私もそれ知っていたからむしろ光栄に思ってました。当時の美術の先生、私が医療職に進むのをすごく残念がっていたのを覚えている。
現在、うだつの上がらない医療職の末席にいる私ですが、満足しているわけでもないけど後悔は一切していません。「お金持ちになりたければ動物写真家にはなるな!」と岩合光昭氏が書いていたし(w)。
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