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2019年10月12日 (土)

レオーノフ氏死去!!

9月29日に「リアル宇宙兄弟」で紹介した人類初の宇宙遊泳をしたアレクセイ・レオーノフ氏が85歳で死去前も書いたけど、どうして私の虫の知らせって当たるんだろう?

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私の幼少期、アポロ・ソユーズドッキング計画というのがあって(下画像参照)、ソ連側の船長さんがレオーノフさんでした。

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私にとっては既に故人だったガガーリン氏よりもずっと身近な「宇宙のヒーロー」でした。アーサーCクラーク氏の小説&映画「2010年」(上画像右)では主役宇宙船の名前になっています。

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上から時計回りにディーク・スレイトン氏(映画「アポロ13」にも登場しています)、アレクセイ・レオーノフ氏、トーマス・スタッフォード氏(この方がご存命の最後の一人になりました)。

(資料:全記録宇宙開発ー限り無き人類の夢と希望/米・ソ世界の宇宙開発)

レオーノフ氏は米ソが冷戦構造で対立していた事に当時から心を痛めていて、「宇宙に出たら国境はない。宇宙飛行士は全員同じ地球人だ。協力し合うのは当然だ」と東西の垣根を超えた宇宙飛行士同士の交流をはかるべく「宇宙探検家協会」を創設し、国家間の利害を超えた宇宙飛行士同士のネットワークを作った方です。北海道にも来ています。

宇宙画家としても知られていますね。

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レオーノフ氏直筆の宇宙画。宇宙に対する「愛」が感じられます。この方がいなかったら米ソの宇宙協力は20年は遅れていたと思う。

アポロ13号の船長ジム・ラベル氏は映画「アポロ13」の原作「Lost Moon」でアポロ・ソユーズドッキング計画は「米ソの緊張緩和の役に立ったかもしれないけど、技術的には無意味だったかもしれない」と辛らつな感想を述べていますが(佐貫亦男先生も同じこと書いているな↓残念ながら佐貫先生の予言通りになりました)、

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(平凡社国民百科事典、1976年より)

船内気圧もドッキングハッチの形状も違う全く異なる規格の宇宙船でもドッキングができることを証明した技術的な意義は大きかったし、この経験がのちの国際宇宙ステーションに生かされています。

今頃、ディーク・スレイトンさんとあの世で談笑されているんでしょうね。ご冥福をお祈りします。

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