何で同じ焦点距離のレンズ何本も集めるんだ!?
左から順に17ミリF2.8、17ミリF1.8、17.5ミリF0.95。カメラについているのが12-32ミリズーム。完全にアホである。
とあるお話だが、高校写真部の後輩から「先輩、俺、今レンズキットで買った28-70ミリと70-200ミリの2本のレンズしか持ってないんですけど、次はどんなレンズ買えばいいんですか?」という質問されて少々首をひねってしまったことがある。
通常の撮影目的だったら私もその2本あれば十分だと思うし、後輩がどんな撮影目的なのかも知らない。だから私から聞いた。
「その2本のレンズで今まで撮れなかった写真ってあった?」すると後輩の返事「いえ、別に。」
「だったらその2本で十分じゃない?例えば虫の写真撮るのに接写したければマクロレンズ買えばいいし、飛行機写真撮りたければ超望遠を買えばいい。今持っているレンズで満足しているんだったらそれでいいじゃないか。」と返答した。後日その後輩は「室内でもストロボ無しで写真撮りたい。」という新しいニーズに気づき50ミリF1.4を購入した。それでいいと思う。
そもそも「絶対交換レンズ買わないといけない!」と思う方がおかしい。「交換レンズなんか絶対手を出したくないからレンズ交換式のカメラなんて絶対買わない!」という人もいるわけで、わたしはそれで良いと思う。レンズ交換ができないけど、後世まで「名機」と持てはやされる高級機なんて腐るほどある(すぐ思いつく名機の数々↓)。
私はパークゴルフ好きだが、ゴルフクラブ何本も買うのはまっぴらごめんだから本物のゴルフに手を出す気はない。それで良いじゃないですか。
私みたいに同じ焦点距離のレンズを明るさ違いで何本も買うようになったらそれこそ悲劇で、それどころか同じ焦点距離で同じ明るさのレンズを何本も集めるようになったらもはや廃人である。写真を撮ることが目的ではなく、レンズを集めることが目的化しているわけで、こんな奴がマトモな写真を撮っている訳が無い。
過去に木村伊兵衛賞を受賞した武田花氏は50ミリ1本しか使わなかったそうだ。知人に勧められて35ミリを試したら自分の作風が崩れてしまってすぐに止めてしまったという。
個人の撮影目的を知らずに他人がどうこう言う事じゃないという教訓だと思う。
こういう撮影目的だったら片手がふさがっていても撮れるコンデジが最高な訳で、適材適所なんである。私もレンズ非交換式カメラをバカにしたり見下したことなんか一度たりとも無い。むしろレンズ交換式カメラを持ち出すのはかなり本気目的の撮影で、正直「しんどい」とまで思っているくらいですから。
自分が使いやすいと思えばそれが自分にとっての名機なんです。
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