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2020年4月18日 (土)

世界恐慌下ではライカが売れる!

前も「夏コミ中止」で書きましたが、世界恐慌下では貧乏人相手にしても商売にならないから高級機が売れるというお話。

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ライカⅡ(1932年)このシンプルさが良い。スクリューマウントライカで一番使いやすいんじゃないかな?

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コンタックスI(1932年)

高級35ミリレンジファインダーの競作の年となりました1932年。当時のカメラファンの興奮ぶりは当時の「アサヒカメラ」を読んでもわかります。

ここの資料でも世界恐慌でもライカの売り上げは順調に伸びていたことがわかります(337ページあたりを参照)。2年後の売り上げの一時的な減少は本文に書いてある通り、対抗商品のコンタックスⅠが発売されたからでしょう。

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ここから見てもわかるように今も昔もライカなんか買う人種は不況なんか何とも思っていない層だとわかる。どんな層かはあえて書かないが、ミノックスクラブやタンチョウ写真関係で私はそういう階層の方々と大勢お付き合いして来ましたから...

車でも、世界恐慌下では貧乏人相手にしても商売にならないと、キャデラックのV16気筒ブガッティ・ロワイヤルなど超が付く高級車が次々と出現しました(もっともこれは私の解釈ではなく自動車評論家の故徳大寺有恒氏の持論です、実際にはどちらもセールス的には大失敗しました)。調べてみると確かにスポーツカーメーカーだったベントレーがロールスロイスに身売りしたのもライカⅡやコンタックスI発売と同年の1932年でした。徳大寺氏の持論を裏づけています。

一般庶民の購買力が落ちてマスプロ商品(大量生産品)の製造ラインが動かせなくなると(事情は違うが現在のコロナ騒動で日本中全ての自動車工場のラインがストップしていることが世界恐慌時と重なる)、1品1品ワンオフや受注生産の極小ロット品の方がむしろ製造しやすくなる。だからこそ不況になるとゴールドボディのカメラとか

Lx

(↑悪趣味だとなんだとでも言って下さい・・・)

宝飾時計とかワンオフのスーパーカーとかが出現する。そういえば北野武氏もブガッティをお持ちでしたね。

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「デフレの時は現金で持ちインフレの時はモノに変えろ!」は資産運用の基本ですが、成金たちにとっても紙屑化した株券やインフレでみるみる価値が下がる紙幣よりは「担保」になり、本当にお金に困ったときは手放して換金できる「超高級品」に「資産」を替えて所有したという「資産保護」の目的もあったんです。

一方で、むやみに退廃的な高級機に逃げずに、足元をちゃんと見て「一番大事なのは一般大衆層だ!」あえて不況下に大衆機のための会社を立ち上げたナーゲル博士のコダック・レチナとかもあります。彼はドイツ・コダック社を作るため巨大財団カール・ツァイスを退職しています。レチナは成金趣味丸出しのコンタックスⅠを開発したハインツ・キュッペンベンダー博士に対するアンチテーゼでした。

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父の遺品のレチナⅡ、といっても買ったのは私だが。

世界恐慌は過酷な時代であったことは私も否定しませんが、その世界恐慌真っただ中でも、「良い品は売れる!」と信じて設備投資をし続けた経営者やエンジニアはおられる訳ですし、不況だからこそダメな物は売れず、「良い物」を消費者は厳選して買うため歴史的名機が生まれる。キヤノンAE-1もオイルショック後の不況でFTbやEFが売れなくなったことが開発のきっかけだったと宮崎洋二氏の著書で書かれています。(このサイトの50ページ目あたりを参照)。

Ae1

私自身は所有したことは無いが、バカ売れしていて中古市場にも溢れかえっていたので、借りて使ったことは何度もあります。同時期のAE一眼レフ、ニコマートELとかペンタックスK2とかオリンパスOM2と比較しても操作がシンプルにまとまっていて(特に初心者にはなかなか難しい露出補正ダイヤルを廃してプラス1.5補正オンリーの露出補正ボタンだけにしたのは達見で、私としてはAEロックにしてくれた方がいいが)、初めて一眼レフを触るユーザーの事を良く考えている。「これなら初心者が飛びつくだろうな」と思いました。コンパクトカメラでは「露出補正」という機能すら無いのが当たり前ですから。

だから私もメーカー系(製薬、自動車、AI、電気部品)のファンドに投資しているんです。

「辛い辛い」とばかり言っていないで、過去の教訓から「収束しなかったパンデミックは歴史上無い」「不況の時こそ名作が生まれる」「今は試練の時だが人生を楽しむことを忘れるな!」と言い聞かせましょう。

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コメント

面白い内容でした!
楽しかったですよ。
デジカメもかなり厳しい売り上げなので
消滅するメーカーが出るかな?その一方で
新参入してくる小さなメーカーもあるかも?
それはともかく 増田さんお身体にお気をつけて下さいよ!

はい、だいたい義務教育で習う歴史なんて紋切り型ですから。「世界恐慌時、労働者人口の1/4が失業した」という事は教えても。失業しなかった3/4はどういう職業なのか教えてくれなかった。どんな職業かはお察しください。大体「公務員」「「医療職」「師業と呼ばれる専門職(弁護士とか教師とか)」だったそうです。
民間企業で1/4がリストラされたって事は残り3/4は首を切られた1/4の分の仕事を肩代わりして1.25倍仕事が増えたけれども給料は減らされた訳です。かの大企業USスチールも残った従業員全員をパート・アルバイトに引き下げている。「このご時世でも仕事があるだけ幸せだと思えや!嫌なら辞めてもいいんだぞ!」と脅されながら。辞めるも地獄。残るも地獄という事です。だから最終的に職にあぶれた人がこぞって「親方日の丸の校務員=軍隊」に志願入隊して、兵隊が余って余って仕方がない状況になり、世界的な軍国主義への道をひた走ることになりました。これは日本だけの事じゃない。
ちなみにQ氏からの情報によると、月刊カメラマン。5月号に来月号の予告が書かれているのに休刊が決まったそうです!!

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