JKからやり直す続き
昨日「JKからやり直すシルバープラン」で、一人目のサブヒロイン柏村真紀ちゃんで熱弁をふるいましたが、もう一人の魅力的なサブヒロイン白石ハヤナちゃんも紹介します。大手家電量販店社長の令嬢。二ノ宮小百合には及ばないながらも十分「お嬢様」です。
家電量販店の娘と言う環境もあってかこの時代(1990年)では珍しいパソコン少女で、当時出始めのマッキントッシュでコンピューターグラフィックを描いて真紀の店のチラシを作る腕前。
学年トップの真紀にはかなわないまでも学年7位ですので相当な才女です。小百合の追試を聞きつけて「私が勉強教えてあげても~」と誘うけどもすでに真紀の先約があったので断られます💧。
続いて、「超お嬢様」である小百合が真紀の弁当屋さんでバイトしているという話を聞いて「お父さんのお店だったらずっと高給でバイトさせてあげる💓」と誘ったけども「お金が目的じゃないから💓」と秒殺💧。つくづく報われない子だ。
ハヤナすごい根に持ってます。後日真紀が小百合をタダ働きさせていたことを知って激怒してました。
「あいつを追試に合格させたのは誰だと思ってるんだ!?」(真紀)
「自分の店でこき使っていただけじゃない!!」(ハヤナ)
小百合が裏口入学じゃなく「3流大学でもいいから実力で大学行きたい」と言った際に政界の大物の祖父が、前々から政界とのコネを欲しがっていたハヤナの父から「うちの娘を貴方のお孫さんのお友達にさせて欲しい」とコナかけた経緯からハヤナを小百合の家庭教師になるように圧力かけたせいでハヤナは激怒💢。
「私の誘いは断ったくせに父親に圧力をかけて私を利用するのか!」
この後二人の関係はかなりこじれて家出騒ぎになります。小百合と父親の両方に絶望して自暴自棄になったハヤナはナンパ目的のチンピラにナンパされ、乱暴されているところを小百合、真紀、慎二(カメラ小僧。ハヤナの幼馴染)の必死の追跡でギリギリ助けられるんですが、彼女にも彼女なりの葛藤が。
ハヤナの兄はカメラ好きでプロカメラマンになりたかったし、ハヤナはデザイナーになりたい。けれども、いつ食えなくなるかわからない職業ではなく、一生食いっぱぐれない安定職業について欲しかった父親は大学進学を無理強いした。その結果兄のハヤトは不慮の死を遂げてしまってハヤナと慎二の心の傷となっていたんですね。
この家出騒ぎの後、お父さんも反省して「好きな道を選べばいい。だが一人前になれなくても責任は負わんよ」という父にハヤナは「お父さんの希望通り大学の経済学部に進学してお店を継ぐ!働きながらでもグラフィックの勉強はできる!」と宣言して父親を喜ばせます。一緒に聞いていた小百合、真紀、慎二も応援します。心憎い青春劇ですよね。
家電量販店社長のお父さんも、バブル景気がいつまでも続くわけがないことを暗に察していたと思う。だからこそ一生食いっぱぐれない学位を身に着けて欲しかった。ハヤナも言っている通り、カメラもCGも資格はいらないけど、学位を取らなければ手に入らない資格はたくさんある。当初ハヤナがカメラの夢を今も持ち続けている幼馴染の慎二にきつく当たった理由もこれでわかりました。
「カメラ(夢)なんてさっさと捨てっちまえ!」という事ですよね。この作品の登場人物たちは私と年齢で1歳年下ですのでリアルタイム世代です。あのバブル景気の狂乱もバブル崩壊もこの目で見てきています。この物語の1年後にバブルがはじける!それを知っているのは30年未来からタイムリープしてきた小百合ただ1人なんですね。なので小百合が両親や祖父に「近い将来株価と地価は暴落する!」といくら言ってもだれも耳を貸してくれずにいます。
お金と人脈をないがしろにしたせいで前世で悲惨な死に方をした小百合は「あなたは私がお嬢様で何の苦労もないと思っているでしょうけど、お金や権力なんてほんの一瞬で無くなるのよ!」と真紀に言いますが真紀には何のことだかわからない。お金や権力はあっという間になくなるけど、親子の愛情と友達は不変だと小百合は信じている。このまま連載が続けば小百合たちの卒業後まもなくバブルがはじける。その後の物語が楽しみです。
正直小百合のオツムでは到底祖父の票田を引き継げるとは思えず、本人の希望通り3流大学を卒業して平凡なOLになった方が幸せだと思うんですが、もしも本当に政界に進むという事になったらハヤナと真紀が重要な右腕になるんでしょうね。
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