続いてパンシノール兄弟
続いてパンシノール兄弟です。手前がパンシノール60、20-60ミリF2.8(1949年)。奥がパンシノール70、17.5-70ミリF2.4(1954年)。
パンシノール60はキングズレークの著書によるとヨーロッパ最初の光学補正式ズームだったようです。
パンシノール60の作例。最短撮影距離が5フィート(1.5m)とパンシノール70の2mよりは寄れます。
見ての通り一眼レフの光学系が入ってないので外付けファインダー。
ズームには連動するけどパララックス補正は手動。ピントは目測こんな大口径ズームを目測でピントあわせした先人の根性には恐れ入ります。後ろのパンシノール70にはリレーレンズの前に分光プリズムが入ったので一眼レフ撮影ができる様になりました。(レンズ構成は過去スレ参照)。
こっちはパンシノール70。最短撮影距離が2mもあるため遠くなっています。イメージサークルはパンシノール60の方が心持ち広い。画質はどっちもどっち。
ズーミングはパンシノール60は回転式でパンシノール70は直進式。直進式といってもこの長いロッドを前後してズーミングします。ビールジョッキみたいに太いパンシノール60のズームリングを回すよりは少しは楽になりましたが、このズームレバーも超重たい・・・よくこんなので動くもの撮影していたな。昔のムービーカメラマン。
一眼レフ撮影が可能になったとは言えファインダーは超真っ暗。ミニビゾフレックスと呼びたい(w)。それでもファインダーでピントが合わせられることは画期的でこのレンズは1957年のハリウッドアカデミー賞で科学技術賞を受賞しています。もっともマイクロ4/3で撮影する分にはモニターでピント確認できるので実質ファインダーは不要です(なので中古市場では専用ファインダーが紛失している個体も多い)。画質は・・・・・動画だったら何とか見れる写りです。あ”~1950年代のテレビドラマ「怪傑ハリマオ」とか「月光仮面」とか「海底人8823」とかをホーフツとさせる画質。静止画ではかなりキツいですなぁ。
16ミリムービー時代は数分間撮影分の16ミリフィルムに高いフィルム代と現像代を払わなければならず(おまけに機械式だと1分も経たずにゼンマイが終わってしまう)、撮影中の緊張感たるや相当なモノだったでしょうが、マイクロ4/3をムービーモードにすれば撮影コストほぼゼロで無尽蔵に動画が録画できます。21世紀の現在に70年前の映画カメラマンの気分に浸るのも楽しいのでは?TVドラマの「水戸黄門」や「ウルトラマン」や「仮面ライダー」だって16ミリで撮影していたんですから。
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