勝納川~金カム発端の地を訪ねて
明治時代の北海道を舞台としたアクション漫画&アニメ。ゴールデンカムイ。特に小樽が舞台であることが多いので今ちょっとした小樽ブームです。このコロナ騒動が起こる前は南小樽駅は外国人観光客が押し寄せて日本語じゃない言葉が飛び交っていました。過半数は中国人でしたが東南アジア諸国からの観光客も多かった。アセアン諸国、特に日本のマンガ・アニメが大人気のインドネシアからの観光客でしょう。きっと「ゴールデンカムイ読んでオタル見たくなった!」んだと思う。
その金カムの冒頭のシーン。杉元が一攫千金を求めて砂金取りをしていた所で熊に襲われアシリパさんに助けられる場所と思われるのがここ。
「勝納川(かつないがわ)」です。長さ10km程度しかない短い川なので結構急流です。小樽で川らしい川と言えばここしかない。少し足を延ばせば朝里川があるけど銃剣を忘れた杉元が徒歩でコタンまでちょとっこ取りに帰れる距離じゃない。
上流にはかつて奥沢水源地があり小樽市民の水道水を供給していましたが私が小樽に就職してまもなく堤に穴が開いて泥で汚染されてしまい、浄水場としては廃止されています。
川遊びや魚釣りは注意書きはあるけど禁止されてはいない。実際この川でヤマメやカジカを釣ったというブログも散見されます。秋には鮭も遡上します。
なので「金カム」で杉元とアシリパさんがカジカ漁をして一緒にカジカ鍋を食べたのもきっとこの川でしょう。
見ての通り岸への出入りは基本自由。冬は閉鎖されます。
沿岸は石が敷かれ周囲はコンクリートの堤防で覆われていますがなるべく自然の生態系を保つようにしています。
沿岸にはフキやイタドリが自生していて本当にゴールデンカムイの世界。咲き乱れているのはアシリパさんの好物ニリンソウ・・・だったら劇中の雰囲気出たけど、野菊ですね。
こちらは河口側、ここから800mほど先で小樽港に注がれます。4年前の北海道大震災の際にお世話になった南樽市場(左)や小樽行きつけのラーメン店「みかん」(右)もこの勝納川ぞいにあります。
なるべく自然の生態系を残そうと努力した護岸工事が伺えます。小樽市民の散策路として老若男女に親しまれています。
一方で釣り人に安全に釣りをしてもらおうとこんな心配りも。
あぁ、何かアシリパさん&杉元を真似して勝納川の川岸でカジカ鍋したくなってきた。
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