前世の記憶をカミングアウトする悪役令嬢
前回、前世ではうだつの上がらない地味女が交通事故で死んだらゲームの中の悪役令嬢に転生していた!ってネタが多すぎやしないか!?と書いたら最近は自ら自分は悪役令嬢で今のままでは王子様に殺されてしまうので早く婚約破棄してくださいと前世の記憶をカミングアウトする作品まで出てきた。
↑コレとか。これ、「狼王子の花嫁」の可歌まと先生じゃないですか!
こんなベテランさんまでこの分野に手を出すとは。編集さんがしつっこく「転生悪役令嬢売れるから描きましょう!」とせっついたんだろうなぁ・・・
見ての通り、結婚初夜に王子様に「自分は生まれ変わりで、実は王子様と私にはこういう結末が待っているので離婚してください!」と懇願しますが、むしろ王子様は興味津々で「私と二人で運命に抗ってみませんか?」とますます姫への愛情を深めるという・・・
もひとつ目がコレ↓
この子も「はめふら」同様、意識を失ったときに前世の記憶を取り戻し、これは乙女ゲームの中の世界で自分はいずれ王子に国外追放される事を思い出し早く婚約破棄してくれと懇願するんですが、
こちらの王子様(正式には宰相の息子、だから「はめふら」のニコルにあたる)も理解があり「一緒に破滅フラグを乗り越えましょう」とますます王子様に溺愛されるようになります。前世の大学院生だった頃の記憶(チート能力と言うのか?)を覚えている事から「元々ロックウェル家は学者一家だったが、その中でもピアはその血筋の集大成。神童だった」「国そのものの発展に寄与する才女」とまで絶賛しています。ベタ惚れですね。
実際にヒロインが本気で怖がっている「自分を破滅フラグへ導く女(はめふらのマリア・キャンベル)」キャロラインが本当に二人の前に出現した時王子様も「ピアの言っていた事は真実だった」と確信するようになります。
↑戦慄のシーン、
ここまで怖がっていたら、いくら何でもピアの言っている事が嘘でも演技でもなく本気だとわかるでしょう。王子。
これ見ると、元祖「はめふら」のカタリナは本当に不器用で自分で何でもかんでも背負い込んでしまうせいでジオルド王子の気持ちをシャットダウンしているのがわかる。カタリナも最初から自分が生まれ変わりでこのままではジオルドに切り殺されるか国外追放になるから早く婚約破棄して欲しいと本音を言えばよかったんですよ。きっとジオルドも上の2作品と同じ対応を取ったはず。ジオルドも何故こんなにカタリナがよそよそしいのか理由が分かって安心するし、それで二人の誤解はすぐに氷解しただろうけど、「はめふら」はその「勘違い」そのものを楽しむ作品なのでそれを突っ込むのもヤボだとは思う。
これだけ同じような設定「生まれ変わり」「ゲームの中の世界」「破滅フラグしかない」「魔法学院」を使いながらも選択肢を少し変えるだけでもストーリーが大きく変わる。だから同じような作品が何十作も出てくる(笑)。
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