今や宇宙食は地上に溢れている
子供の頃「宇宙のずかん」とか有明で開かれた「宇宙博」で「宇宙食」なるものを見て「どんな味がするんだろう?」と胸をときめかしました。「アポロ計画の宇宙食の値段は1食3万円!」と言う記事を読んで(1970年当時の大卒初任給がそのくらい)「ぎょえ~!」って驚いたり。チューブに入ったソフトチョコレートを「宇宙食だ!」なんて言って食べてみたら不味かった(笑)。←実は世界初の宇宙飛行士ユーリー・ガガーリン氏が宇宙で食したのがまさしくコレだった!!
映画「2001年宇宙の旅」のムーンバス内での食事風景。「これはチキンか?」「味は実物に近いですよ」「宇宙食も進歩しました」「ハムは無いのか?」「ハムハムハム~」正方形のサンドイッチ(ヤマザキのランチパックに似ている)。
何で今その話をするかと言うと本日食べた夕食。カレーメシとコーンポタージュ。
塩っぱいカップラーメンとは違い汁まで全部飲み干せるのでお腹にずしんと溜まり最近ハマってます。
で、この「お湯をかけて混ぜるだけ」「フリーズドライのパフライス」って子供の頃夢見た「宇宙食」の姿そのものじゃないですか?
↑こんなの!978年に有明で(この頃から有明に縁があったんだ自分!)開催された「宇宙博」のパンフレットより。トイレの回数を減らすために食物繊維を減らしていたというのが時代を感じさせる。今では極度に食物繊維を減らすと便秘になるのでむしろ宇宙食でも積極的に獲る方向に変わってます。まあこの当時の宇宙船はトイレすら無かったから仕方がなかった面もある(食事中の人は読まないで!)。
そうそう、このイメージ。殆ど地上で食べるのと変わらない味なので宇宙食にしたらウケるんじゃないかと思ってたらそんなものとっくに出ていた!!
↑ITメディアビジネスより。カレーメシだけじゃなく日清焼きそばUFOやチキンラーメンも!!
すでに我々の身の回りは宇宙食に囲まれていたんですね。
↑マーキュリー計画の頃の宇宙食(カラパイアより)。アメリカ人で最初に宇宙で食事されたのは後に向井千秋さんとスペースシャトルに同乗して有名になったジョンHグレンさん。カメラおたくならばコレで有名↓。
当時のメニューは亜鉛チューブに入った半流動食ビーフグレービー、アップルソース、ベジタブルペーストの3種。なんだか赤ちゃんの離乳食みたいだ。グレンさんも「味はほとんど覚えていない」と後年語っている。
懐かしのチューブ宇宙食なんてウィダーインゼリーそのものだし。でも味はこの60年間の間に確実に美味しくなっているはず。というか宇宙食の製造管理技術が民生用に転用されて今のレトルト食品やインスタント食品があるんです。ボンカレーとか。
食べ物以外のガジェットでは左から順にソニーのカセットレコーダー。映画の「アポロ13」にも登場しています。ウォークマンの8年も前からあったんだ。ちなみにカセットテープも日本のTDK製。中央は16ミリカメラ。メーカーは多分マウラー。右はドイツのロボットカメラ。ロボットも宇宙行ってたんですね~。
初代ハイマチックは無いけど(注釈:↑この子は本当に腐女子なのか?)、ハイマチックシリーズの集大成!7Sは持っています。流石に先行するライバル、キヤノネットやコニカオートSをよく見て研究しただけあって完成度は1段高い。連動はしないけど(EV値表示)マニュアル露出時でも露出計が作動するのは特筆モノです。作例はコチラをどうぞ!レンズ交換しないならライカと同じ仕事します。