そして今年の本命はっ!?
記念すべきキヤノン第1号機。日本初の35ミリカメラ「ハンザキヤノン」!!いくらしたんだ?これわっ!!
あ~らら、ついに買っちゃったよ!バカだねえ~!自分?これで普通預金の口座空っぽだ・・・
今月どうやって暮らそう?
決して衝動買いじゃないですよ!20年以上前から試作機のカンノンカメラレプリカ用意して「いつかハンザキヤノンと並べてやるっ!」と決心してましたから。
こうやって見ると試作機カンノンの面影が随所に残ってますね。ボディ前面のフィルムカウンターとか。
カンノンカメラから設計変更になった一番の特徴「びっくり箱ファインダー」。これは距離計の中央にビューファインダーを配するのが当時のライカのパテントに引っかかったから。同業他社のレオタックスは距離計の外側にファインダーを置くという苦労をしています(参照↓)。
コンタックスI(黒コンタックス)も途中でライカのパテントに気づいてレオタックスと同じ対応しています。
戦後ライカのパテントが戦時賠償で全部チャラになったので問題なくなります。
ちなみに、他サイトからのコピペと思われないために、オーナーじゃないと撮れないレンズの外し方。
レンズ下部にある二つのポッチの左側を押すと右のポッチのロックが引っ込んで
この通りレンズがあっさりレンズが外れます(カンノンカメラレプリカと並べている時点で誰も疑ってないってば・・・)。
でも、カメラ側に50ミリ専用のヘリコイドが装備されているので50ミリレンズしか使えない設計なんですよね(50ミリはF2、F3.5、F4.5の三種類が選べた)何でこんな設計にしたんだろう?
実はこの役体も無いヘリコイドを外すと下にはスクリューマウント(Jマウント)が隠されているのが猶更謎だ・・・(参照↓)
このJマウントは距離計の無いキヤノンJ普及型や、
戦後の距離計内蔵再デビュー機種S-IIの最初期ロットにも採用されてました(私のサイト参照)。
私の所有するS-IIは幸いライカLマウント互換なので戦後のキヤノンやライカのレンズがそのまま使えます。今回資料調べたらハンザキヤノンも交換レンズの試作だけはしていたそうです。戦後、上述のように距離計なしのキヤノンJ普及型用に「距離計非連動セレナー135ミリF4」が発売されましたが、これがハンザキヤノン用に試作したレンズの部品をかき集めて戦後発売したモノらしい。
まあ、どっちにしろカメラ側のヘリコイド外さないと装着できないし、135ミリをピント合わせするにはライカのFODISみたいな単独距離計が無いと使い物にならんのでそれをやろうとは思わんが。レンズ交換したいならキヤノンIVS-b等もっと適した機種がいくらでもある。
見ての通り皮はかなり劣化してひび割れているし、皮の裏側から怖い粉が噴いている。かろうじてヘリコイドは回るがかなり固着しているし、シャッターもかろうじて落ちるけどかなり粘っている。カメラのキタムラにオーバーホール依頼したら即決で断られた(笑)ので、気長に修理してくれる業者さんを探すまで除湿庫に眠ってもらいます。今年の冬コミには作例写真出せるかな?
シャッター幕は割ときれいでひび割れてもいないです。